主な合併症

眼科疾患

最近では、白内障や網膜剥離を合併するケースが増えてきていようです。

アトピーに伴う白内障の症状としては、以下のような症状があります。

目がかすんで、近くの物が見えにくくなる。霧がかかったようにぼやけてしまう。明るい所に出ると、まぶしく感じる。物が二重、三重にダブって見える。

白内障を合併する原因は、まだはっきりしていませんが、

・網膜剥離と同様、顔の痒みから強く擦ったり叩いたりするからではないか

・水晶体は、発生学的に皮膚細胞と同じ分類に入るため、アトピー性皮膚炎と同様な病変が起こるのではないか

といった説があります。

白内障の基礎知識

また、網膜剥離の症状としては、以下のような症状があります。

裂け目ができた状態では飛蚊症を生じる事がある。網膜がはがれると視野が狭くなり、剥離が網膜の中心部(黄斑部)に及ぶと急激に視力が低下する。

網膜剥離を合併する原因としては、顔をたたいてかゆみを紛らわせる行動などの物理的な刺激の連続により発生すると考えられています。

感染症

「とびひ」は、小さい子どもに見られるアトピー性皮膚炎の合併症でしたが、最近では思春期以降の人にも見られるようになってきています。

なお、「とびひ」とは、一般に言われる俗名で、皮膚科の正式病名は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といい、ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌(溶連菌)などが原因菌である細菌による皮膚の感染症です。

アトピー性皮膚炎の人の場合、かき傷がありますから普通の人よりは感染しやすくなっています。身体を掻いた手で他に触れますと、そこに菌が移って新しいものをつくるのが特徴になっています。


また、アトピー性皮膚炎には、種々の病原微生物による皮膚感染症が合併しやすいことは以前からよく知られています。

ウイルス性疾患としては、単純ヘルペスウイルスによる皮膚感染症が、アトピー性皮膚炎、ダリエ病などの疾患を背景に全身症状を伴って重症化し、広範に小水疱が波及する状態となることがあり、カポジ水痘様発疹症あるいは疱疹性湿疹と呼ばれています。

皮膚疾患

アトピー性皮膚炎体質の人は、一般に皮膚が弱く、子供の頃におむつかぶれを起こしやすかったり、各種の化粧品、塗り薬、洗剤などによる接触性皮膚炎を起こしやすいことが分かっています。

また、円形脱毛症を合併することもあります。

edit