鍼灸医学でのアトピーに対する考え方
鍼灸医学には、アトピーという考え方はありませんが、赤い湿疹や痒みを体質の変化、臓器(五臓六腑)の失調、あるいは環境からの影響として捉えます
鍼灸においては、アトピー性皮膚炎を内臓(特に胃腸、肺)の病気と捉えて治療をしていきます。
皮膚は、身体の表面にあって、外界からの様々な刺激(温・湿度変化や細菌などの外敵)から身体を守ってくれます。
身体の構造上、皮膚は口、鼻、肛門を通じて胃腸や気管支、肺の内壁と連続しています。
皮膚は身体の外側だけでなく胃腸や呼吸器の内壁ともつながっています。皮膚は内臓の鏡たる所以です。
乾布摩擦をすれば風邪を引かないと言われるのは、皮膚を刺激することによってその延長線上にある喉や気管支が強化されるからです。
アトピー性皮膚炎を長期間患っている人は、病院の検査で異常がなくても胃腸の働きが低下していたり、呼吸器にトラブルを抱えていたりする場合が結構多いのです。
また、長年アトピーに悩んでいる方には、肩こり、便秘、顔のほてりと足の冷えなど様々な随伴症状が現れています。
こうした症状を同時に治すことが、アトピー性皮膚炎の治療には欠かすことはできません。
こういった方々の多くは、鍼灸治療によって痒みの軽減と皮膚症状の改善が得られています。
