ステロイド剤の利用と副作用
ステロイド外用剤で治療
アトピー性皮膚炎の方が皮膚科を受診しますと、多くの場合にステロイド外用剤が処方されます。
その方が特に副腎機能の低下でステロイドホルモン欠乏症になっているわけではなく、ステロイドホルモンの副腎から皮膚への移行が悪くなっているわけでもありませんが、アトピー性皮膚炎治療のガイドラインにも掲げられているように、対症療法として最も汎用されているのが現状です。
小児科では、副作用のことを考慮して、3群以下のレベルの外用剤を用います。
ステロイド外用剤を使用する上で最も重要なのは、症状が改善したからといってすぐに塗布を止めるのではなく、徐々にランクを下げて中止の方向へもっていき、症状の程度や部位に応じて外用剤を適切に使い分けることとされています。
ステロイド剤の副作用
アトピー性皮膚炎の治療には、ステロイド剤がよく使われますが、ステロイド(副腎皮質ホルモン)剤には、炎症を起こして痛んだ皮膚を正常に戻す作用がある反面、副作用が強いのも特徴です。
例えば、長期にステロイドを使用して依存してしまったり、ステロイドそのものによる皮膚炎が生じるケースもあります。
ですから、効果があるからといって、ステロイド剤をむやみに使用するのは危険です。
ただし、アトピー性皮膚炎の治療に有効なステロイド外用剤を恐ろしい薬と考えるのは、誤解です。
適切な使用によって副作用の出現を防ぐことは可能です。
疑問点や不安な点は、アレルギー外来を受診して相談することをお勧めします。
ステロイドとは?
ステロイドは、副腎皮質から分泌される生命維持には欠かせない非常に重要なホルモンです。
しかし、それを常に外から人工的に与えますと、副腎が怠け、自分でホルモンを作らないようになってしまいます。
そして、ますますステロイド剤に頼るようになり悪循環となってしまうのです。
ステロイド外用剤は、効果の強さによってランク付けされていて、5群から1群へとだんだん強くなっていきます。
